犬や猫を飼う前に考えてほしいこと。ボランティア活動で見た不幸な命を思い、伝えたいこと。

犬の保護ボランティア活動

日本では、お金を出せば、ペットショップで容易に犬や猫を買うことができます。

また、ペットショップでは、新春セールなどと銘打って犬猫の安売りをしたり、○○回ローンOK、などと宣伝し、あの手この手で命を売っています。

ガラスケースの中にいる可愛らしい子犬や子猫を見ると、つい家に連れて帰ってしまいたくなる人も多いでしょう。

ただ、犬はおよそ15年、猫は20数年の寿命があり、実際に生き物を飼うということは、楽ではありません。

保護犬ボランティアをしていると、悲しい事ですが、「飼えなくなった」「要らなくなった」といって飼育を放棄する飼い主さんたちに多く出会います。

そんな不幸な命を生み出さないために、生き物を飼う際にはしっかりとした覚悟を持ってほしいと思います。

そこで、これまでに見てきた不幸な犬たちのケースを踏まえ、犬猫を飼う前に絶対に考えてほしい事を書いていきます。

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環境について

「ペットを飼いたい」という気持ちがどれだけ強くても、ペットを迎えるのに適した環境が整ってなければ、結果、その子たちを不幸にしてしまうことになりかねません。

ペットを迎える前に、今一度、自分の環境を見直してみましょう。

 

ペット可の住環境か

ペット不可のマンションでこっそり飼い始めたものの、大家さんに発覚してしまい、飼えなくなった、というケースがあります。

そこでペット可の住宅に引っ越す覚悟がある飼い主はまだマシで、飼えなくなったから、と平気でセンターや保護団体に持ち込む人がいます。

ペット不可、というマンションの規約ははじめから分かっていたはずです。

そのような住環境では、絶対に飼わないでほしいです。

家族全員の同意が得られているか

家族のうち、ひとりでも飼育に反対している人がいる限り、犬猫を家族に迎えるのは控えるべきだと思います。しっかりと話し合い、全員が賛成してからにすべきです。

実際に私が犬を引き取りに伺ったある家庭では、その家のご主人が犬が苦手だとの事で、「犬はすごい寄ってくるでしょ、それが嫌なんですよね。僕、猫派なんです。」と、悪びれる様子もなく平然と笑いながら話していて驚きました。

そんな環境にありながら、奥さんの独断で、次々と2匹もの犬を購入し、結局ご主人の意見であっさり手放すことになったのです。

今はそのワンちゃんは、新しい温かいご家庭に迎えられ、先住犬とも仲良く幸せに暮らしています。

十分にペットの世話が出来るライフスタイルか

犬や猫の世話をする、充分な時間的余裕はあるでしょうか?

たとえば、朝家を出て夜に帰宅するような、フルタイム勤務の一人暮らしの人が犬を飼うのは、賛成できません。

自分がさみしいから、と安易に飼うのは、そのペットのことを何も考えない、エゴだと思います。

生き物を飼うという事は、ただ朝晩餌をあげればいいというわけではありません。

特に犬は、人からたくさん触れられ、愛情を注がれたい生き物です。

充分な散歩やブラッシングなどのスキンシップがないと、ストレスから問題行動(家具などを噛んだり吠えなど)を起こすようにもなります。

ほったらかしにした挙げ句、「犬が言うことを聞かない。」などと手放すのは、最悪のケースです。

犬種にもよりますが、うちのブリュッセルグリフォンの散歩時間は1回およそ30分ほど、もう一頭のプードル×フレブルのミックス犬の方は、1時間は運動させないとストレスを溜めてしまいます。

運動量が必要な上に、とにかくなでてほしい、触ってほしい、の欲求の強い犬なので、それらが足りないと、ついつい靴や家具をガジガジとすることも・・・。

そういう時は、ドッグランに連れて行って思い切り走らせたり、ゆっくり抱きしめてなでてやることも必要です。

また近年増えているのが、高齢のため飼えなくなった、あるいは、高齢の飼い主が亡くなり、行き場のなくなったペットが捨てられるケースです。

 

実際に、飼い主さんが亡くなり息子夫婦が渋々犬を引き取ったものの、犬は嫌いだからと外の物置小屋に閉じ込めて餌を投げ入れるだけになり、糞尿まみれの悲惨な状況を見かねた近所の人からの通報でレスキューしたケースもあります。

このケースの子は見つけられてまだラッキーだった方で、そのような生き地獄の中で、だれにも気づかれずただ生きながらえている可哀想な子たちがたくさんいるのです。

そのようなことにならないため、犬や猫を家族に迎える際は、彼らの寿命を考え、最後まで飼えるかどうかしっかりと考えてください。

高齢の親がさみしいだろうと、安易に犬や猫をプレゼントするのも避けてほしいと思います。

その場合は、万が一の時には、自分たちが引き取り終生可愛がるという覚悟を持ってください。

保護団体では、夫婦共働きでフルタイム勤務、や、社会人で一人暮らしのケース、また60歳以上の高齢の方たちへの譲渡は、お断りするケースがほとんどです。

「せっかく引き取ると言ってるのに」と気を悪くされる方もいらっしゃいますが、このような理由から、安易にお譲りできないのです。

「そんなにいろいろ条件があるなら、面倒だからペットショップで買う!」という言葉を聞いたことがありますが、とても心配な気持ちになります。

ペットショップでは、「お客様」に住環境などを詳しく聞いたりはしないですし、まして条件など出しません。お金さえ出せば、簡単に売ってくれます。

そんな風に簡単に買われた挙げ句、簡単に捨てられる命がたくさんあるのが現実です。

金銭面について

ペットを飼うということは、当然、お金がかかります。犬や猫がその寿命を全うするまで、終生面倒を見る金銭的な余裕があるかどうかも、重要なことの一つです。

飼育にはお金がかかるという覚悟も必要

ペットにかかる費用は、餌代だけではありません。

犬の場合、まず市町村への畜犬登録と毎年の狂犬病予防接種が法律で義務づけられています。

また、毎年蚊のいる時期のフィラリア予防薬も必須です。

そのほか、感染症を防ぐための混合ワクチンの接種、さらに、交配の予定がなければ、去勢・避妊手術もした方がよいでしょう。

また、犬が病気になったとき、高齢で介護が必要になった時には、まとまった出費を覚悟しなくてはいけません。

手術代で、一回10数万円、数十万円、などかかる場合もあります。

近年はペットの保険も色々出ていますが、そのような保険も含めて、金銭的な余裕があるかどうかもしっかりと考えていただきたいと思います。

まとめ

ここまで、犬や猫を飼う前に、改めて考えてほしい事を書いてきました。

ショップのガラスケースに入っている間はおとなしかったのに、家に連れて帰ったらやんちゃで手に負えない、そこら中でおしっこして困る、ワンワンうるさい・・・など、ぬいぐるみ感覚で容易に飼うと、「思ってたのと違う」ということになりかねません。

例えばトイレのしつけには根気が必要です。猫の場合は、本能なのか、教えなくとも初めから猫用トイレでおしっこを出来、失敗することはめったにないのですが、犬の場合は、半年、1年・・と、失敗を繰り返しながら、覚えさせていかなくてはいけません。

犬を捨てる人の中には「この馬鹿犬」と捨て台詞を吐く人間がいますが、「馬鹿な犬」はいないと私は思っています。

しつけをしっかりしなかったのは、その飼い主です。「馬鹿な」犬になるのも「利口な」犬になるのも、その飼い主次第だと思います。

ワンワンうるさいからと、感情任せに怒鳴ったり叩いても、犬には分からないのです。

どうか、ひとつの命を家族に迎えるという覚悟を持って、終生幸せな犬生・猫生を送らせてあげてほしいと願います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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