うちへ来て一ヶ月、突然主人に対して攻撃性を見せ始めた保護犬のミニチュアダックスフンドのレイ君(推定10歳♂)。
攻撃モードに入ると吠えが止まらなくなり、噛みつき行動が出てしまいます。
そこで、ドッグトレーナーさんのカウンセリングを受け、目下、主人との距離を少しずつ縮め中。
犬のトレーニングツール、クリッカーを使って、無駄吠え・噛みつき改善トレーニングを並行して行っていますので、その様子をご紹介します。
無駄吠え 噛みつきへのしつけにも使える クリッカーとは?
ドッグトレーナーさんに教えてもらったのが、クリッカーという手のひらサイズのトレーニングツール。
↓常に携帯できるストラップ付きが断然おすすめです。
ボタンを押すだけの非常に簡単なツールですが、使い方にはコツがあり、それをしっかりと理解してから犬のしつけに使う事が大切です。
クリッカーは使い方が成功の鍵!基本的な使い方についてはこちらで記事にしています↓

このクリッカーを使い、現在しつけをしているのが、ミニチュアダックスフンドのレイ君。
推定10歳の男の子です。
うちへ来て1ヶ月目に、突然主人に噛み付きました。
ちなみに、主人以外の家族には従順で甘えん坊です。
9歳の娘にもべったり↓
保護犬レイが噛むようになり、しつけを始めた経緯についてはこちらで記事にしています↓

主人が帰宅時の吠えもすさまじく、数十分吠え続けるため、かなり頭を悩ませました。
クリッカーを使った 無駄吠えをやめさせるしつけ方法
我が家のレイのように、一旦吠えが始まると制御の効かないワンちゃんに頭を悩ませる飼い主さんも多いと思います。
ご近所への手前もあり、激しい無駄吠えはなんとか止めさせたいもの。
クリッカーを使って無駄吠えを止めさせるトレーニング方法をご紹介します。
まずはじめに、犬の名前を呼んだら、飼い主の目を見て(アイコンタクト)、こちらに来るように、クリッカートレーニングをします。
クリッカーは使い方が肝心!基本的な使い方、アイコンタクトのやり方はこちらの記事に書いています↓

名前を呼んだらこちらを見る、というトレーニングが出来たら、無駄吠え時にそれを使って止めさせていきます。
玄関のチャイムが鳴った時や、人や犬に対して犬が吠え続ける時、犬は興奮状態にあります。そのため、名前を呼んでもなかなか聞く耳を持たない事が多いと思います。
それでも、ふと吠えを止めた瞬間、こちらに意識を向けた瞬間にすかさず褒めます。
その瞬間を逃さずクリッカー→おやつ、です。
一つ、ドッグトレーナーさんに聞いて、なるほどと思った事があります。
ついやりがちなのが、吠えている犬に対して「ダメ!」「止めなさい!」と叱り、やっと犬が落ち着いて吠えるのを止めたにもかかわらず、「ほんとにうるさいんだから」などと、褒めないパターンです。
これでは、せっかく犬は吠えるのを止めるという「良い事」をしたのに、褒めてもらえないため、吠えない=良い事がない=だからまた吠える、を繰り返しているのです。
はじめは、呼んでもなかなか反応せず、鳴き止むのに何分もかかるかもしれません。
むしろ、それが普通だと思います。
しかしたとえ時間がかかっても、とにかく鳴くのを止めたら褒める、こうやって、犬の成功体験を積み重ねていくのが大切です。
↓【実践動画】玄関に人の気配がして無駄吠えスタート。チャイムが鳴り更に興奮マックスの犬達。はじめは制御不能だったレイも、出来る様になりました。
クリッカーを使った 噛みつきを止めさせるトレーニング
我が家の保護犬レイ君の場合、観察するうちに、恐怖心から来る攻撃性である事が判明したので、レイの恐怖心を取り除くためのトレーニングを始めました。
- 周りに私や子供達がいると気が大きくなり攻撃性が増すので、主人と犬を二人きりにして、まずは落ち着かせる。(この時、少しでも怖がると気持ちを読んで噛み付いてくるので、一歩も引かない。)
- 手の平におやつを乗せて、食べた瞬間にクリッカーを鳴らす。
- 出来るようになったら、徐々におやつを自分の体側に引き寄せ、犬が前足を膝に乗せないと食べられないようにする。食べた瞬間にクリッカーを鳴らす。
レイは、主人の手が怖いので、慣れさせるためにあえて手からおやつを与えました。
慣れてきたなという頃、徐々に、主人の膝に乗らないと食べられないようにしてみたところ、はじめはなかなか膝に足をかけられませんでしたが、数日で膝の上に少し乗れるようになりました。
とはいえ、まだ始めて10日ほどなので、クリッカートレーニングの時はおとなしくても、終わったとたん、また攻撃モードに一瞬して切り替わります。
クリッカーを使った無駄吠え・噛みつきを止めさせるトレーニング まとめ
我が家には元々、2匹の犬達(ブリュッセルグリフォンのハナ・ミックス犬のリスベット)がいますが、特にしつけには困る事なく、そのため私たち家族は、これまで犬のしつけに対してこれといった勉強をしないで来ました。
今回、保護犬レイ君がうちへ来た事で、始めて「犬のしつけ」の壁に直面しました。
いまだに、主人に対してはものすごい恐怖心があるようで、その恐怖心からの吠えはあります。
ただ、噛みつきが出始めて1ヶ月半、トレーニングを始めて2週間ほどになりますが、実際に噛みつく事はなくなり、クリッカートレーニング中限定ではありますが、主人の膝にタッチできるようになり、吠えて興奮度マックスの時でも、私が名前を呼ぶとこちらを見て、一瞬ですが吠えが収まるようになりました。
その時はすかさず、褒めます。
レイと向き合って思う事は、
- 出来ない事を叱るより、出来た事を褒める
- 結果がすぐに出なくても焦らない
- 家族全員で犬と向き合う
レイの場合は、およそ10年、どうやって生きてきたかが分からない保護犬です。
そのため、なぜ主人を怖がるのか、原因も分かりません。
今でも、ようやく吠えが収まってソファでおとなしく座ったと思ったのに、主人が脚を組み替えた途端、攻撃スイッチが入ったりします。
昔、男性に蹴られた事があるのか、手で叩かれた事があるのか、想像でしかありませんが、保護した時、ネグレクトの形跡があったので、なんらかのトラウマが原因の可能性は十分あります。
そのため、レイの場合は特に、時間が必要だと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
↓クリッカーは使い方が成功の鍵!基本的な使い方はこちらで詳しく記事にしています。

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