私は、犬猫保護のボランティア団体に参加しています。愛知県内で活動する、ドッグレスキューHUG(ハグ)という団体です。
主な活動内容は、ネグレクトや不適正飼養を受けている犬猫のレスキューや、県のセンターで殺処分の運命にある子を引き取り、医療にかけ、新しい飼い主となってくれる暖かい家庭と繋ぐ事です。
ボランティア、というと、時間やお金に余裕がないと出来ない…というイメージを持つ方もいると思います。
私自身も、小学生の子供が二人おり仕事もしているので、始めはボランティアなんてハードルが高いな、と思っていました。
しかし、勇気を出して団体へ問い合わせをし、出来る事を出来る範囲ですればいいんだと分かり、気楽な気持ちで参加しました。
今も、タイミングが合った時に微力ながらお手伝いさせていただいている状態です。
今回は、犬猫保護ボランティアにはどんな参加の仕方があるのか、ご紹介したいと思います。
犬猫保護ボランティアとは
愛知県内には、県管轄の動物保護管理センターが4つあり、そこに犬猫が収容されています。
迷子のほか、飼育放棄した飼い主の持ち込み、繁殖に酷使された挙句、もう産めなくなって山などに捨てられ発見された子など、様々です。
迷子であれば、飼い主さんが探し出し、引き取りに来るケースもあります。が、飼育放棄や繁殖業者の遺棄の場合、誰かが迎えに来ることはありません。
センターは、譲渡会を定期的に行い、命を新しい飼い主へと繋ぐ活動をしています。
ただ、譲渡会に回される子は、健康であり、人馴れしている子だけ。
捨てられた犬猫は、それまで適正に飼われていなかったケースが多いため、すでに病気にかかっていたり、人に対する強い恐怖心から、うまく人と接することが出来なかったりします。
そのような子は譲渡には不適とされ、殺処分となってしまいます。
そこで、ボランティア団体が、譲渡にまわせない犬猫を引き取ります。
また、一般家庭から、もう飼えないから引き取ってくれないか、と、団体に直接連絡があるケース、近隣の住民から、「近所でこんなひどい飼い方をしている家があるが、レスキューしてくれないか」と相談をされ、レスキューするケースもあります。
そのような犬や猫たちを幸せへ繋ぐのが、ボランティアの仕事です。
犬猫保護ボランティアの仕事 ①一時預かり
レスキューした犬や猫に新しい生涯の家族が決まるまで、一時的に預かるボランティアです。
ボランティア団体によって異なりますが、その間の餌代や医療費などはすべて団体負担で、金銭的な負担なく参加できる場合が多いですので、不幸な犬猫を助けたい!という強い思いがあれば、一度、近くの団体さんへ問い合わせてみてください。
ただ、犬猫を預かって餌をあげればいい、という簡単な事ではなく、しっかりと愛情を持って大切にお世話が出来るかどうかが重要です。
レスキューした犬や猫は、それまで人に虐待されたり愛情を受けた事がないケースが多く、人間不信に陥っていたり人との接し方が分からなかったりする子たちが多いです。
センターにお迎えに行くと、ずっとブルブルと震えて固まっている子たちが多く、これまでどんな生活を送ってきたのかと切なくなります。
そんな子たちにたくさんの愛情を注いで、心の傷を少しずつでも和らげてあげる、大切なお仕事です。
犬猫保護ボランティアの仕事 ②運搬ボランティア
運転免許があれば参加できる運搬ボランティア。
県の保護管理センターから病院や預かり先へ、また、譲渡先のご家庭への運搬など、犬猫を運ぶお仕事です。
保護する子たちは、かなり汚れていたり、においがきつかったりしますが、運転慣れしている人が参加してくださると、とても助かるお仕事です。
犬猫保護ボランティアの仕事 ③環境チェック
一時預かりをしてくれるご家庭、また、里親となってくださるご家庭へ伺い、犬猫を迎えるのに適した環境かをチェックするお仕事です。
一軒家の場合は、脱走しないような柵がしっかりあるか、誤飲してしまうような危険なものがないか、などをチェックし、改善点があればアドバイスをします。
里親家庭の場合は、どんなことがあっても終生可愛がってくれるかどうか、そのご家族と話をし見極める大切な役割です。
犬猫保護ボランティアの仕事 ④シェルターでのお世話
保護団体の中には、保護した犬猫が生活するためのシェルターを持っている団体さんもあります。
そのようなシェルターで生活する犬猫のお世話をするお仕事です。
トイレの掃除や散歩、餌やりなど、ご自分の行ける時間に参加する事もでき、可愛い犬猫とふれあえますので、動物を飼いたいけれど飼えない方などにおすすめのボランティアです。
募金・寄付
多くの保護団体は、皆様からの寄付金で運営されています。
私の所属している団体は、協力してくださる動物病院のおかげで格安で医療を受けられている他、様々なお店に置かせていただいている募金箱による募金、また、一般の方からの寄付金で運営されています。
また、おむつやトイレシート、使い古した毛布やタオル、要らなくなったハーネスやリードなどの物品を寄付することもできます。
お近くの団体さんへ、何が必要か問い合わせてみるといいと思います。
犬猫保護ボランティアの仕事まとめ
私は現在、運搬ボランティアを主にしています。
預かりボランティアをしたい気持ちが強いものの、すでに2頭我が家にいる事や自分の現状の生活スタイルを考えて、安易には出来ないと迷っています。
そんな風に、私自身、本当に微力ですが、細々とこれからもずっと参加していこうと思っています。
ボランティアは、日本ではまだまだハードルが高いイメージがありますが、是非、気軽に出来る事をしていただければと思います。
見も心も傷ついた犬や猫たちの顔が徐々に明るくなり、幸せになる姿を見る事で、私も幸せをもらっています。
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